ふにふにおちる

21歳の大学生が書いています。いろんなことを腑に落とそうとします。

隣の芝が青いことについて①

「隣の芝は青い」という言葉があります。

 

自己への肯定感がぺらっぺらになってしまったとき、私もお世話になります。

 

ただ、この言葉が私の中で発動される多くの場合、隣の芝は

 

「青い」で済んでいない、ないしは「茂っていない」

 

のです。

 

他人への憧れや嫉妬が強すぎるとき

 

「隣の芝は青いし、バーベキューもやっている」

 

ように見えます。たくさん友達がきて、わいわい楽しそうです。

 

あーいいな、ソーセージとか焼いちゃって。

わ、おにぎりに醤油塗って焼いてる、それはうまい、反則だよー。

ちょっと!!!ピーマン炭になっちゃうから、誰か皿に引き上げな!!

 

私もしたいなバーベキュー。

 

ということで、私も始めるんですよバーベキューを。

 

心許せる友達を呼んで、こっちはトウモロコシに醤油塗って焼いちゃうぞ。

食べにくいけど美味しいんだこれが。

赤身の肉もいいけど、豚トロとかも買っちゃって。

食べ残した具材で焼きそばも作るぞ。あと、エビスのビールはうまいな!!

 

バーベキュー最高!!!!

 

と思えた頃に、ふと横を見ると

 

「隣の芝は青いし、バーベキューの後の花火を始めている」

 

んです。

 

「おい、危ないから振り回すなよ〜」

「お前が俺のから火持ってくから、俺の消えちゃったじゃん!!」

「きゃーーーー(ねずみ花火が暴れてるらしい)」

 

いいなぁ花火。きゃっきゃ言ってるよみんな。

 

もちろんドンキに買いに行きます。打ち上げもどきとかも買います。

 

ただ、その頃にはもう

 

「隣の芝は青いし、バーベキュー後の花火も終わり、みんな家の中に入ったのに、付き合う直前の1組の男女がおしゃべりしている」

 

状態なんです。いますよねそういうやつら。気持ちは分かります。夜って特別ですから。

 

「中、めっちゃ盛り上がってるね」

「そうだね」

「行かないの?」

「うーん、いいかな」

「そっか」

「そっかって(笑)」

「なんで笑うの(笑)」

「理由聞かないのかなって」

「あぁ」

「うん」

「好きだからでしょ?」

「え」

「俺のこと」

 

 

 

最悪だし最高ですね。夏過ぎて吐きそう。

 

 

 

どこまで行っても、隣の芝は優れて見えますね。

 

隣の芝の「青さ」「バーベキュー」「花火」「はじまりかけの男女」に気を取られて

自分の芝のいい匂いとか、お肉の美味しさとか、線香花火が落ちる瞬間の美しさとかを

大切にできないのは悲しいことだなって思います。

 

「いや、芝で花火やったら芝ハゲるから!こっちは水風船投げて遊びますわ!」って言える気概を持っているのもまた、すてき。

 

隣の芝が青いことについて②に続く

 

うえまき